2022-10-31

10月は誕生月なのでなるべく楽しく暮らしたい。怪我をしながらスケートをしたしおばあちゃんの作るロールキャベツのレシピを教えてもらいに行ったら全部気分で味を決めていて持っていったメモ帳に書くものはなくて、結局鰹節とだけ書いた。ロールキャベツに鰹節?と思うかもしれないけどおばあちゃんの作るロールキャベツには鰹節が必要不可欠っぽかったから。漫才を見に行けたし好きな漫画の新刊も読めた。体調が後半良くなくてそれだけはどうしようもないのが残念、くらい。28歳になってわかったこと、心は知れても体はわからない。まぁ知った気になってるだけなんですけど。


今好きなスピッツは「渚」と「海を見に行こう」です。海に行きたい気持ちがよく表れてる。

https://youtu.be/L2xqX4ixnFc

 


タチが悪いと言われても反省はできないけどあんまり意地悪してほしくない。いじわるしないでっていう名札つけて生活したくない?思いついた単語をあげてそこから一緒に海に行ってくれる人がいいな。夏でも冬でもなく秋に海に行きたいっていうやつに意地悪な人っているのかな。名札つけてたら怖くないかどーでもいいか。

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紙とペンがある限り安心できる

いぬ

犬を飼った日のことをまだ覚えてる。ずっと別の犬種を飼うことを夢見ていたのに、犬を見たときに絶対に家に連れて帰りたいと思った瞬間のことを。

小さな箱に入れられた犬を早く見たくて箱の隙間から覗いたら真っ黒な毛がピカピカ光っていた。小学一年生の手のひらにおさまるくらい小さくてモップみたい。どうしてこんなにかわいいんだろう。父親が変な名前で呼んだ時にやっと振り返ってくれた。その変な名前を呼ぶのが恥ずかしくて、散歩中に名前を聞かれたときに違う名前で紹介してしまっていたときの違和感。

全然私にだけ懐いてくれなくておおきくなっても私の部屋では一度も寝てくれなかった。私のことを見下していただろうから、気まぐれで私の背中に乗ってくれた時には大喜びして家族に写真を撮ってもらってたんだよ」。舌が長くてよく先の乾いた舌を出したままにしていた。それをちょんちょんって触ったりしてたから?もうあと100回触りたかった。


犬を連れて帰るとき、お母さんとよくある約束をしたと思う。それがなんだったのか今は思い出せないし多分全然守れなかっただろうけど、あのときなんとしてでも連れて帰りたかった犬と一緒に過ごせて本当に良かった。

短い尻尾を振りながら階段上で待っていてほしい。机の上で生クリームを舐めている犬の写真を見ながら思い思いに買ってきたケーキを今日はみんなで食べるからね。

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2022-8-31

電車を降りたら山に稲妻が走って、タバコがもうないことを思い出した。稲妻は初秋の季語らしい。無性に犬に触りたくなって携帯の犬の写真フォルダを眺めながら最後のタバコを吸ったけど線香花火の煙みたいな味がした。

 


友達とよくわからないラーメン屋さんで大笑いしたり目と目があって大笑いをしたのも良かった。布団の端と端を持ってみると思いのほか重たくて動けなくなったのも良かった。友人と友人が結婚して夫婦になったのも、名前を呼び間違えた時に前もだよと言われて笑ったのも抜群に良い。あとは親友が子供を産んで、私の小さい友達ができたのも良すぎる。


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夏はやっぱり変わらず苦手で、死んだ人のことを思い出して苦しくなったり日差しで肌がボロボロになるのも最悪だし外環のバイクの音も祭り帰りの笑い声も全然好きになれない。だけど夏は思い出す季節なんだってようやく気がつけて、この良さが来年とかもっと先に思い出せるんだとしたら悪くないかもってちょっとだけ許せる気がした。それと複数の友人に夏の曲を教えてもらってプレイリストを作った。誰かの夏が自分の夏にも含まれていく、それはめちゃくちゃナイスだと思うんだよ。

 

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またボヤを起こしました。反省してます。
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これでずっと笑ってようね

 

2022-7-29

7月。あとは北海道に行くだけなんですが、行くと全ての記憶が消えてしまいそうなので事前に書いておくことにする。

 

ありがたいことに声をかけていただいて大学時代の友人と数年ぶりに会ってきた。その子の声がどうだとか気が付かないくらい変わっていたらどうしようという杞憂はすぐに消え去って、普段通りに大きく手を振っていた。何度も同じ話をどこかでしていたはずなのに、やっぱりその話で盛り上がってしまう。でも新しい思い出がこの先にできるのかーという満足感で満ちていたなぁ。


数ヶ月前から楽しみにしていた漫才を友人と見に行ったこと。楽しみにしすぎて30分前に集合場所に集まってしまって、汚い換気口の下で恐らく汚い風を全身で浴びながら友人を待った。いつも一人で乗る電車に誰かと乗る、みたいな経験は死ぬまでに何回もあってほしい。楽しみにしておきたいから、それまでにいろんなところに旗立てておくので。駅まで遠くても歩いてくれるのもわかっていたし、目的の駅を過ぎても許してくれる、次の日にちが決まっているのが活力になるっていって、先の楽しみをつくりあえる人間はいいなー。


友人二人がついに結婚をする。その証人として婚姻届に名前を書くのに京都へ行ってきた。

京都駅のベローチェで記入したんだけど、きっと京都駅に降りるとその日のことを思い出してきっとあのベローチェに吸い寄せられてしまうんだろうな。そしてまた目の前に見えているのに辿り着けなくなったりするんだ。今からそんなことを考えてしまうことだけでもう充分幸せな証拠。

 

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友人が中判デジタルで撮った写真。えっ良いじゃんと思ってしまってこわい…。
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あたしここにすむー。

 

あとそうだ、OMORIというゲームをしたんだった。数年ぶりにクリアしたゲームというだけでもなかなか興奮しているのに、心がヒリヒリしてぐちゃぐちゃになってそれでもなんとか動き続けることの苦しさで数日は頭がいっぱいになりました。

 

あーいまは明日のことで頭がいっぱい。なんか唇が荒れていて痒みで胸がざわつく。昔からお出かけするときって精神がダメになりやすいんですよね。忘れ物してそう、服がわからない、早くしてってみんなに責められそう…なのにキャリーケースはガサガサなんです。そう、これは楽しみ分。帰りの空港では閉められないくらいになってるから。

 

2022.7.8

人が好きとかそんな綺麗なものではなくてただ独占欲と被害妄想がやたら強いだけなんですけど、とにかく大切な人が大切であればあるほど、出会う前に出会えてなかったことを切なく思う。あなたが小学校の放課後遊んでた時とか中学の放課後にとか、高校の時の休日のフードコートのその席に私はいたかったと思う。同じ人達と同じものを見て過ごしたかった。2010年の7月8日、あなたが何を見て何を思っていたのか知りたい。私が初めてトイレで泣いた日や、真冬の下校路を歩いてた時、あなたがどこにいて何を話していたのか知りたい。その場に私がいなかったこと、ずっと何かを失ってしまった感覚がする。あなたと出会った瞬間に生まれた出会っていなかった時間が、二人の間に否応なしにどうしようも無い壁を作ってしまうこと。今目の前にいるあなたを形造る断片的な過去を何気ない会話の中から拾う度に、私の知り得ない膨大な時間に打ちひしがれること。あなたが実家や地元の話をしている隣で、私がそこに存在しなかったことや、あなたがあそこにいてくれたらってことを考えてる。これからずっと一緒にいるなら、ずっと一緒にいたかった。深く解り合おうとすると必ず時間の断層に突き当たって、その度に私はその向こうにある私が絶対に踏み込むことの出来ない領域を想像して、悲しい。そこには初めて人前で泣いた日とか、友達と旅行した思い出とか、恋人が出来た時の高揚感とかが山のように積まれてるのに、私がどこにもいなくて切ない。知り合う前は他人同士なのが怖い。その場にあるもの全部を拾わないと繋がりが希薄な気がして怖い。タイムマシンがあったらあなたに会いに行きたい。27歳だけど君の幼稚園に突撃してはじめましての挨拶をする。そして逮捕されたい。そして面会室のガラス越しに私を知らないお母さんと喋りたい。多分まだトトロの「お便所!」って叫んでる部分を執拗に巻き戻して観ている3歳ぐらいの私も連れてきてほしいかも。私が誰なのかわからなくてみんなで泣いたりしようよ。までも私もう私と違うから好きだよって言わないといけないってことくらいはわかるようにはなったんで。キショ!

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2022-06-29

 

朝起きて携帯で時間を確認してベッドから飛び起きておそらく3分もかからずお弁当を作り始める。起きられるようになったことを十年前の私に教えても絶対に信じてくれないだろうね。今は小さいライトで部屋をぼんやりと灯しながら眠たくなるのを待つ時間が1日の中で一番くらいに好きになったよ。

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6月は好きなお友達と久しぶりに会えて嬉しかった。みんなで暑い京都を話しながら歩いたのも、二人が話しているのを眺めるのも、各自食べたいご飯を選んできたり「お風呂綺麗にしたのに!」と引き留めてくれたことも、歩き・電車・車と移動したことも本当に全部嬉しいね。(男性陣はバイクに二人乗り、女性陣は自転車に乗れば移動手段はほぼほぼコンプリートよ)

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もう随分前に感じるけど親友にも会いに行ったんだった。恐らくもう会うことのない親友の姿に緊張して『車道側を歩かせない』というどこへの気遣いなのかわからない行動をとってしまった。そんなことしかできなかった自分が少し恥ずかしい。西松屋はすごい、なんでもあるんやと話すまだ見ぬ子供と体を共有する親友の姿を直視するのができたのは帰り際、ようやく。

名前の候補を教えてもらってから家についてからも私なりに考えてみたりもしたけれど考えれば考えるほど「名前をつける」ということにだんだん意味のわからなさを感じてしまって考えることを途中で諦めた。あと二ヶ月、親友は違和感を抱えたまま過ごして母になるらしい。これも十年前の私たちに教えてあげたら絶対に大笑いされそう、嘘だって。産まれてくる新しい友達に早く会いたい。

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毎日毎日暑くてうんざりします。夏は昔から大嫌い。汗じゃない、汁。体から汁が出ることがあっていいわけがない。日差しでからだじゅうぷつぷつ。部屋に入っても体にまだ熱がこもっていることがわかる。ビニールプールはもうない。虫と人が元気。大切だった人が死んだ。好きなわけないよねーおえ。

 

あー全部夢みたいだね。理想の夢の絵を見せあって夢っぽ〜いって褒め合いっこしたね。何を書いても「大切だった人が死んだ」に引っ張られて、やっぱり夏の幕開けはいつも最悪。数年ぶりに女としての機能復活・上等だコラ!

 

 

 

2022.05.31

5月なんてもう少し前に過ぎていったものなんじゃないかと思っていたけどまだでした?もうでした?今日まででした。ゴールデンウィークがもう随分と前に感じる、信じられないし実はもうあまり思い出せない。思い出さないからなくならないでね。

 

ゴールデンウィークあたりは幸せの反動から、津波で街が流される映像を深夜必ず見ないと眠れなかった。しばらくすると太ってしまったことがつらくてお外に出られなくなった。価値なんてない、蔑ろにされて当たり前、忘れられて思い出されない、残ったものが自分に下せる評価なんだって信じきっていた。いつもの通院でそんなことをポツポツ話していると「あなたの良いところを私は知っています、動けなくなったらいつでも背中を押します」とびっくりするようなことを先生が言ってくれて、思い出して今もまだ心がジンジンしてしまう。その他にも週末に友人たちと電話をしたときのことも、いつか絶対に自分を安心させてくれる一つとして残り続けてくれそう。だから結局ドロみたいな不安はもう残ってなくて清々しい気持ちで6月を迎えられそうです。見て見ぬ振りしてない、私の中の強さを知っているので!!

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シン・相棒!!


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次は来年。


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次は7月だね。

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明日会えるね。