8月31日
8月の終わりに大好きになるお店を知れて最高に嬉しい。上戸さんも同じ気持ちだって、それはとっても幸せなことだね。楽しいをもっと引き伸ばしたくて後ろ髪を乱暴に引かれながら高槻に生還できたのは大人になったからか、お互いが贅沢できない身だからなのか…。
9月1日
昨日あれだけ食べたのに同じものをまだ食べたいという上戸さんは目がさめるたびに大きくなっている気がする。個人的にはごつい体の人間は好みではないのでそろそろ筋トレとかもしないで小さくコンパクトになって欲しいんだけどなと思いながら餃子と申し訳程度の野菜炒めを作ってあげた。
食べたらすぐに眠るのもよくない。消化に悪いし太るし私は不機嫌にもなるし、いいことが一つもないからだ。
日曜日の夜は明日からまた現実と向き合わないといけなくなるので憂鬱だ。今週末はよく食べたので現実に勝つため、血肉となり、私の社会復帰に役立ってくれ。
9月2日
最近の天気はまさに夏の終わり、というか夏っぽくてうんざりする。空が遠く感じて雲は絵に描いたよう。自分がどうして夏が嫌いか思い知らされているみたい。
中学二年生の夏期講習、帰り道の途中でみんなと別れて本屋さんに寄って一冊本を買うのが好きだった。帰ったら取り憑かれたように読み、風呂から上がった後に父が買ってくれたキャラメルマキアートのポーションを牛乳に混ぜてクーラーの効いた部屋で夜中の2時まで宿題をするのが日課だった。そして寝る前に本の感想を送りつけた。
蝉の転がった地面に寝そべり泣いたことも忘れない。小さい頃に感じたあの感覚が発作となってまたこの歳で戻ってきたことも。
9月3日
おばあちゃんの誕生日。大好きなおばあちゃんにメールを送ると入院中に取得した絵文字乱用の返信があって、毎回笑ってしまう。
9月4日
夕方ものすごい雷。体調が悪くて寝ていたんだけど目がさめるほどの閃光。父親が帰宅してリビングの電気をつけた時に家に雷が落ちてきたのかと勘違いをして体が飛び跳ねた。
9月5日
多分だけど短期で10月真ん中頃から働けるかも。本当はアルバイトなんかで慣らしていきたいけれど、生活することの方が大切で、それによって体調も精神もよくなって欲しいからうまく行きますようにって秋の神様にお願いしておいた。
自分の穏やかに過ごせる部屋に想いを馳せる。いつかそんなときがきてほしい。
9月6日
あーダメだと頓服を飲む。今日は短気かもしれない。よくない、よくないよ。穏やかな私です。
川に足をつけにいきたい。今すぐにでも。