8月24日

昼間家主のいない家で13の理由を一人で観た。しんどくて無い記憶を思い出したり、雰囲気にのまれて苦しくなった。

夜は高槻まで来てくれたサリーちゃんと、高槻と書かれたネオンのあるお店でたくさんのお酒を飲んでたくさんのお話をした。私はコミュニケーションが下手くそだから、というセーフラインをひくのはダサいと思っているけど、でもやっぱり下手くそで相手に失礼なことを言ってしまっているかもしれない。それでも気になったことは正直に質問したいと思ってもいて、それにいつもきちんとした返事を考えてくれることにとても感謝している。彼女が何を見て育ったのか、どういうふうに考えたのかを聞くたびに我々はまったく違った生き物だと知るし、でもそれでよかったとも強く思う。

帰り際に上戸さんが一杯だけ参加したあと、走って駅に向かう綺麗な緑色の服のサリーちゃんを見送った。家に帰ったらなぜか上戸さんがぐちゃぐちゃのかに玉を作ってくれた。とってもおいしかった。

 

8月25日

普段行かないスーパーまで歩いていった。よくわからないお漬物とハマチの柵を買って帰る。よくわからないお漬物はどちらかというとハズレだった。

珍しくなんども帰るの?帰る?と聞かれたが帰りたい気持ちが消えなくて金曜の病院終わりに会う約束を取り付けて帰ることにした。頭から離れてくれない不安がよりはっきりと感じれた。

 

8月26日

バタバタとお弁当の用意をしているとインターホンが鳴り、法事のお土産の蜂蜜や水ナスやタオルやらを自転車に乗せたおばあちゃんのおでましだ。はじめは空気が抜けただけだというので必死で空気入れを探し始めたが、結局パンクしていたとかがわかりみんな大慌て。私以外が家を出たあと、自転車屋さんがあくまで二人でいろんな話をした。幼稚園の頃ずっと一緒にいたこと、昔やってた食堂の話。最近はなるべくおばあちゃんの聞いたことない話を教えてもらうようにしている。おばあちゃんの個人の話。帰っていくおばあちゃんに名残惜しさ、相変わらず嵐のような印象を受けた。

タバコをやめられないのはもしかすると初めて吸ったときの味がたまにご褒美みたいな感覚で味わえるからなのかもしれない。

 

8月27日

面接を受けたところから採用の連絡があった。ただ条件は厳しい上に面接に行っておいてなんだけど今のこの体の不安定さで頑張れる気がしないのだ。できないことをできるともう言いたくなくて (じゃあなんで面接に行ったんだよという話になるけれどこの生活を脱したい一心だよ!!!!)結局考えさせてくださいとわけのわからないことを言って電話を切った。多分相手側はわけわかんないだろうな、ため息をはいて吸って生きてる。

 

8月28日

面談に久々に行ってきた。相変わらず目が怖い担当。

帰宅して休憩していたらサリーちゃんからびっくりするライン。それに返信しているときにとっても失礼なことを、というか自分で言ったことに対して考え込んでしまった。真っ暗なトイレの中で浮かんだのは今まで深く付き合った人たちの顔で、その人たちはみんな、どんな形であれ私に優しさを持って接してくれたことに今更気付かされた。自分の角の取れていない馬鹿な意見を一度投げてしまったサリーちゃんには本当に申し訳ないが、それも含めてもう一度伝える。誰も彼も、正直にありのままに生きたいに決まっているよね。我慢もせず、汚いところも綺麗なところも、自分の全てを自分で肯定できたりされたりしたいよね。

 

8月29日

記憶なし

 

8月30日

珍しく寝過ごして起きたら出発する時間。適当に勢いだけで外に飛び出して病院に向かう。本当は病院終わりに難波で飲む予定だったのに、名前が呼ばれる1分前に上戸さんから入った連絡は寝不足だからいけないという内容だった。

病院は正直話し足りなかった。自分からあれもこれも、と話を振ってしまって、なんだか少し恥ずかしい。早くも二週間後が恋しい。

自分の稚拙な感情が他人と比べて劣っているものだってことはよくわかっているはずなのに、折り合いをつけることはいまだに難しい。それでも不機嫌に接することは簡単だったけれど、優しく振る舞うことによって自分だけにしか与えられない気持ちもあることも少し分かり始めているのでそのことだけ考えて高槻行きの電車に乗り込んだ。

上戸さんの体を考えた夕飯はとても好評だった。我慢してもいい気持ちなれる時もあるのだ。

 

 

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この間私の寝相があまりにも悪かった時の写真です。