6月29日〜7月5日

6月29日

上戸さんがお酒の力で珍しくおしゃべりだった。多分ここまで本音に近いなにかを喋ってくれたのははじめてかもしれないと思うほど普段より本心で話をしてくれた気がする。

全部嬉しいし上戸さんの優しさだって受け取れるのに、そのまま自分の気持ちに落とし込むことができなくて複雑だ。

でも少しでも無駄にしたくないからこの日はよく食べたり笑ったり歩いたりしたつもり。夜には上戸さんも曲を作ってご機嫌のように思えた。

 

6月30日

雨が少しましになった昼過ぎから京都に向かう。Warpのグッズイベントで上戸さんが汗をかきながらティーシャツを選んだりお店の人にステッカーをもらっている姿が健気だったは。大変満足していたようで終始ルンルン、なんだか二人ともの調子が良かったのか雨も止んでいた。

ひやかしに錦市場でいろんなお漬物を試食したのも、初めてのお店に潜り込んだのも、行きたかったお店のご飯が全て美味しくって今日は1日のすべてがキラキラしてるようだった。まだ生きなきゃなとぼんやりとでも思えたんだよ。

 

7月1日

7月になってしまった。

朝みんなのお弁当を作ってみんなを見送る。頑張って食べた結果、胃酸過多で刺すように胃が痛むのがつらいし痙攣も起こってしまい顔にアザができた。

夕方母親の買い物に付き合って一緒に夕飯を作った。ただまだ少し精神がざわつくときもあって、何度も暑い?と聞かれたときに少しトゲのある返事をしてしまったのが今日のよくなかったところだ。私の体のことなんて私にしかわからないから気を使って聞いてくれてたんだよね、ごめんね。

 

7月2日

講座を受けに行った。この間は説明されたことが全然理解できず悲しかったけれど今日担当してくれた人からは思いやりを感じ取れる説明を受けてすごく理解できた。それだけでいつも落ち込む夜がそんなことない夜だったので嬉しい。

おばあちゃんからうちの家族を大家族と勘違いでもしているかの量のポテトサラダが届いた。普段食べないし食堂の味かなんて確かめようがないけど、とにかく食堂のポテトサラダって言えば食べた人みんなが納得するだろう味で感動した。美味しくいただいたよ。

 

7月3日

本当は行かないで行こうと思ったのに上戸宅へ行って接骨院で猫背を指摘されたりしたあと一富士に酔って軽くお酒を飲んだ。いつだって千円で満足させてくれてすごい。マッサージをしてもらったときに今日は血行が良くなって酔いやすくなりますよという説明通りに上戸さんの顔が見たことないくらい赤くなっていて、帰りのスーパーで見たことないくらいの食欲からいろんなものを買う上戸さんが怖かった。

 

7月4日

起きてスペースジャムを観た。冷麺が食べたくて外食したのに二人とも結局冷麺を注文せず腹を満たす。ストレンジャーシングスを途中まで見てるとマイクは178センチまで背が伸びたということ、他にもそんなに重要でないキャラクターと自分が同じ身長がということも教えてくれた。

夜は久しぶりにサリーちゃんに会った。毎日楽しく過ごしているみたいで元気をもらった。私も毎日今日死んじゃうかも、でも楽しいしいいかって思って過ごせるようになれるかな。おもしろい会話や言葉がパチパチ自分の中で弾けているみたいで帰りの電車の中でなんでかわからないけど涙が出てきた。あの頃の本を読み返そうって忘れないこと。

 

7月5日

目が覚めたらあと三十分で工事が始まる時間だったので急いで服を着替える。少しはいていいよっていってくれないかななんて思ったけれど寝起きで不機嫌な上戸さんはそんなこと絶対に言うわけない。帰ったら瀉血でもしようなんて考えながら電車に乗り込む。

家に帰ったらそんな気持ちより溜まっていた漫画やドラマを観ることに熱中した。ああ瀉血しないとなとは思っていたのにそこまで乗り気にならない。でも死について想いを馳せるのは安心できる、血を一リットル抜けば近付ける、いつだって逃げられるんだと思うと心がいい意味でじりじりしてくるんだよ。

 

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