5月18日〜5月24日

5月18日

目が覚めた瞬間、体の真ん中に穴があいてその中に虚しさが入り込んでくるような、動いてもいないのにものすごい速さで何かを失っていくような、とにかくパニック状態でちょっといってしまっていた。やっと掴めた携帯を見ると5時半。わけもわからないままラインで上戸に助けを求めて、それから三度寝くらいしたらケロッとした精神状態で目が覚めた。夢ならいいのに。

お母さんとタイフェスでお昼ご飯を食べて京橋を少しだけ物色して帰宅。

夜にもう着ることはないロリータの服を売るためにダンボールにつめていたのだけど、あの頃の自分を葬るようで途中から泣いてしまった。ただ単純に自分の好きという気持ちだけで集めたものたちがここまで愛おしいと感じるのか。今朝の喪失感とリンクしそうだった。

 

5月19日

珍しく記憶がすこんとない。

 

5月20日

昼過ぎに梅田に出てサリーちゃんと上戸さんへお土産というのにはこっぱずかしくなるようなものを買いに出た。

サリーちゃんと昼過ぎから魚や小籠包や和食を食べてちょっとした小旅行した気分。何度かロリータ似合うのに、やめてほしくないと言ってもらえてなおさらここでやめておこうと決意がついた。安室奈美恵と言われてすごくおかしくって、すごく嬉しかったな。上戸宅に帰ってテラスハウスを見たけれど正直酔いがまわって覚えていない。

 

5月21日

起きてスリービルボード、シェイプオブウォーターを観る。とにかく上戸さんがスリービルボードに感激し、黙ることない姿を見たのは久しぶりだった。夜になってもスリービルボードの話ばかりで社会派な会話に興味のない人間じゃなくてよかったな。

最近私はわさびにはまっていて、そのきっかけとなった鳥貴族のわさびをずっと探し求めていたのだけどこれじゃないかと狙っていた商品を上戸さんがフライングロータスのCDとともに頼んでくれていた。それが届いて早速ささみを買いに行き、茹でたのにあえると鳥貴族〜高槻上戸店〜の誕生だ!と二人で騒いで、改めてニートの暇さと幸せを感じた。

 

5月22日

なおちゃんと数ヶ月ぶりに遊ぶ。行き先は言わないまま誕生日プレゼントにと自分で作れる香水のお店に連れて行くと、なおちゃん曰く今までで一番嬉しかったと言ってくれて私も大満足。酔いながらなおちゃんのもう一杯だけ!を三回ともう一軒だけ!のお願いを聞いて私自身満足感でひたひたにされた1日だった。結局上戸宅へ戻る。

 

5月23日

お腹が空いたと言われたのでチリコンカンを振る舞う。大満足だったようで今まで見たことないくらいまん丸に近づいた上戸さんのお腹を見た。すぐに眠ってしまうのでその隙に履歴書や志望動機などの簡単な就活を済ませ、上戸の目が醒めるまでの数時間だけ社会と触れ合い安心を得た。

夜はポテトサラダの美味しさに気がついた上戸の望み通り好きなだけポテトサラダを作る。ポテトサラダの作り方がわからない上戸さんは私に何度もいつ具を入れるのか・どのくらい潰すのか何度も聞いてきたけれど、ポテトサラダを説明するのはとても難しく機嫌をとるのに手こずった。

夜中に私がなにが正しくてなにが間違っていてなにかをどうすることがどうなるのかわからなくなる。落ち着いて一つずつ、時には機械的に返事する上戸さんを見て私という人間はとりあえず目の前の上戸さんのキャパやルールを飛び越えてまでいろんなものを受け取っているなと実感するとそれまで無縁だった眠気をようやく感じられた。

 

5月24日

今日こそは帰ると二人とも意気込んでいたのにh&mに行きたい理由が各々できてしまったので昼過ぎに二人で梅田へ。ストレンジャーシングスの服は早々になく落ち込んだ。上戸さんを古着屋で奮い立たせて服を購入させたが紙袋を持つ上戸さんは嬉しそう。久しぶりに梅田に出たし串カツでも食べようかと誘われたのが五日間の中で一番嬉しかったことかもしれない。

 

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5月11日〜5月17日

5月11日

生まれて初めて夢の中で流れていた曲を覚えたまま目が覚めて少しの間ずっと口ずさんでた。

明日の母の日に漢方薬をプレゼントするのは失礼だろうかと薬局で悩んでいたけど今までプレゼントしたものはほぼ使われなかったことを思い出して漢方薬にした、お花はちゃんとしたのにするね。

 

5月12日

まだ早朝覚醒が続いて地味につらい。桃の天然水が飲みたくなるよな天気でも桃の天然水が飲めないからつらい。

好きな花屋さんでギリギリまで他の花にするかで迷う。お母さんはカーネーションがあまり好きじゃないし菖蒲や名前の知らない花のほうが綺麗だと思ったけれど、漢方とカーネーションじゃない花をプレゼントすればいよいよ今日がなんの日かわからなくなりそうだったので結局普通のカーネーションの小さめの花束を作ってもらった。

夜ひさびさに上戸さんに怒ってしまった。

 

5月13日

上戸さんの家について会っていなかった間の話をしていたら嫌なことがあって、昨日の怒りと相まって泣き出しそうだった。落ち着かなきゃと思ってタバコに火をつけようとしたら安ライターになかなか火がつかなくて6回目で机を叩いてしまった。昔でこそそんな怒り方をよくしてしまっていたけど物に当たるなんて幼稚さの極みだと思う(よく痛いじゃんって言うけど怒りのアドレナリンでその時は痛くないんだよね)。ごめんねどうにかするねって言ったけど認知行動療法の深呼吸をすることしか思い浮かばなくて、落ち着きではなく虚しさを体の中に取り入れてるような気にしかならなかった。

 

5月14日

起きて昨夜のテラハを反芻させる。アベンジャーズを見るのは見送ってツタヤに行ってアントマン・サーチ・スリービルボード・シェイプオブウォーター・万引き家族を借りる。そのあとお昼ご飯を買いにスーパーまで歩いてサンドイッチの食材を買ったあとに本屋さんで飲み屋特集を見ていたら餃子欲がすごいので映画を見たら餃子を食べに行ってもいいかと聞かれた。私は二つ返事でいいよと答えた。

帰る予定だったけれど結局そのあと餃子、宅飲み、サーチを見ていたら帰るのが遅くなりそうだったのでもう一泊することにする。

 

5月15日

起きて15分で家を飛び出た。なんだか怖い夢を見たような気がするけど寝ぼけた体と頭と126キロの速度と見たことあるだけの街のせいでわたしが勝手に作り上げた妄想なのかもしれない。

 

5月16日

いろいろと考えた。考えたことはあまり人に言わない方がいいんだろうなって毎日のように気づいてるのにそれができない。予定が詰まっていて緊張もしていた。

 

5月17日

別の移行支援施設に行ったが手帳を取ることをやたら勧めてくる点が引っかかって帰り道も落ち込む。案の定自律神経がバグって途中下車。気圧が低いから頭痛がするとかそういう習慣に憧れていたけどこの時期に頻繁に症状がでるということはわかっていて、憧れとは程遠い。

 

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5月4日〜5月10日

5月4日

帰宅。分裂したことないけど分裂しそうで夜ようやく離人の症状だと気がついた。眠れなくて上戸さんに電話してもらう。ジャズストで親子を見てみたら急に泣きそうになったらしい。思わずゲラゲラ笑ってしまったけれど、いつか上戸さんが子供とジャズストを楽しんだりしてわたしがお母さんだったらいいなって思った。

 

5月5日

嫌いな人に会った。嫌いな人といる時の自分がものすごく嫌い。嫌な自分を誰かに見られたくないし、そんな恥ずかしいことをしたくないからなるべく嫌いな人間には会ったりしたくない。

 

5月6日

家族女三人で岩盤浴に行く。冷え切った身体の芯まで温まりたくて結構耐え抜いたつもり。水分補給するときは休憩室を通らなくちゃいけなかったけれど熱が恥を隠してくれたのでこわいもんなし。お風呂で裸になると子供までもが私の体をじっと見てくることに気まずさを感じる。ごめんなさいという気持ちがみるみる膨らんでいって長風呂ができないお母さんより先に上がってしまった。私が子供でもきっと見てしまう、でもどうすれば良いのかもうわからない。

靴箱の横がキッズルームだったんだけど、靴を出すときに知らない兄弟がこっちを見ていた。お風呂場では一目散に逃げてしまったけれど笑って手を振ったら先に弟が振り返してくれて、そのあとお兄ちゃんが恥ずかしそうに振り返してくれて癒された。がきんちょの上書き。

 

5月7日

朝から父がそわそわしていたのを察してミネストローネを作り終えてから図書館で就活のあれこれを済ませる。

夜にお祈りメールが来てた、髪の毛が排水溝に流れていくとき「あ」の文字に見えた、明日の病院はやっぱりキャンセルしてしまった。

 

5月8日

久しぶりのひどい痙攣があった。夜お風呂に入るときに何度も床に打ち付けた膝にきちんとあざができていたのを見て体の正直さを褒めたい。

 

5月9日

インターホンが鳴ったので出たらたちくらみがして、そのあと1分ほどの記憶が飛んだ。お父さんが抱きかかえて大丈夫かと何回も声をかけてくれたけど、どうしてそうなったのか考えるよりも私は人と顔を近づけるのが苦手なのでそっぽ向いてうなずくことが精一杯だった。どうやら倒れて頭を打ったらしい。最近痙攣も多かったのでいつかなるだろうなとは思っていたけど宗教勧誘に対応しようとしたそばからだなんて、神様なんて、救われるものなんて嘘じゃんね。

かんたん酢につけただけの美味しいトマトといろんな野菜を切って、デリシャスなサラダを作りました。

 

5月10日

服を売りにいった。こういうのは全然お金にならないことはわかっていても少しでも愛着があったものたちが値踏みされたことにショックを受けてしまう。

懐かしい人からメールがきた。令和になっても携帯アドレスを使ってメールをしていることに少し感動しちゃうよ。

お母さんの好きな豆大福を見かけたので買ってあげた。食べて喜んでいるのを私はみてた。

 

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4月27日〜5月3日

4月27日

ゴールデンウィーク!10連休!の単語だけで会話ができそうな1日。姉と1日アベンジャーズ関連の映画を見ていたけれど、さすがに最近の朝方に目がさめる習慣に負けて気がついたら寝てしまった。起きてすぐに入るお風呂は暖かいのかぬるいのか気持ちいいのか悪いのかもわからず、いまにも器と中身のふたつに分離してしまいそうな心地。

 

4月28日

みぞおちがキリキリと痛むのは久しぶりだった。人を本気で殺そうと思ったことはないけれど思わずブツブツと恐ろしい独り言をつぶやいてしまうことは今までも今日もあって、もうこりごり。

 

4月29日

トランプのスピードが楽しい。ニートがトランプにはまってずっとスピードをしているというのはいかにもニートエピソードだと思いながらもやめられない。ずっと携帯でやっていたのでいざ人間と向かい合ってやろうとするとドキドン緊張してきて突飛な行動をとりそうになった。

夜遅くに母親を迎えに行って帰りにスーパーに寄る。たくさんのお菓子の量り売り場があったのですかさず袋に詰めているとこんなのする人ほんまにおるんやと母親に笑われた。昔よく家族で夜に遠くのスーパーに行っていろんなお菓子や雑誌やノートを買ってもらったりして、それが当時は日常的御褒美だったことを思い出す。

 

4月30日

寝起きに踊り場で痙攣が起こるも当然誰も起きていないので五分ほどうずくまって階段を降りてる途中じゃなくてよかったという一文を頭の中で復唱していた。寝癖のひどい母が起きてきて奥芝のスープカレーが食べたいというので姉も連れてハルカスの北海道物産展に行く。並んで食べたけれどスープカレーはおいしい、北海道は素晴らしい…。

夜はおばあちゃんおじいちゃんいとこ家族をよんで平成お別れたこ焼きパーティーをした。いろんな会話がいろんな方向に飛び交っていて久しぶりに自分の家じゃないみたいに賑やかな時間を過ごす。歩いて帰るというおじいちゃんとおばあちゃんの後ろ姿がすごく恋しくて、昔と違って大きくなった私が走って駆け寄り途中まで一緒に歩いたこと忘れたくないなぁ。

 

5月1日

朝から初燻製。簡単だったけれどこまめに水分を拭き取る必要があるので思ったよりも忙しい。チーズとお父さんが作って失敗した角煮を燻製したんだけどやっぱりお肉はもう少し時間をおいた方がしっかりと燻製の香りがつきそう。

 

5月2日

電車の中で小さい妹を簡単に肩車してあげる小学生のお兄ちゃんにときめく。久津川はない思い出が蘇りそうな気になる街らしい街で良かった。

みんなで集まっていろんな方向に会話が進んでいくのを今週二回も体験してなんだか嬉しい。いおちゃんとサリーちゃんとあんなところに行きたいとか今度はこんな料理はどうかなって話しているのがすごく楽しかった、なんだっていいものをサーブしてくれる二人は最高だ。

 

5月3日

起きて上戸さんとスピードをする。だんだん勝てるようになってきて嬉しい、いつまでだってやってられるけど次に二人だけのババ抜きをしたのが一番楽しかった。

帰ろうとしたのに待っててというので昼過ぎからずっとジャスフェスに友達と出かけた上戸さんを待ってる。終わったら友達も連れて家で飲むらしいからゴミ出しをしたり片付けたりして過ごしたけれど、後はもう待つしかすることがない。この緩急、なんだかんだゴールデンウィークって感じを味わってしまっているな。

 

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4月20日〜4月26日

4月20日

起きたら父も母もいるのにリビングのテレビがついていなかった。それだけのことなのにすごくすごく快適な空間で気持ちのいい朝。

しつこいようだけど毎日上戸さんと仲良くいられることに幸福を感じている。朝起きてそれを伝えると上戸も喜んでくれた。継続は祈り。

当たった押見先生の図書カードが届いた!もちろん昔から押見先生は好きだけど、祐人さんが亡くなってからあの頃好きだったもの全てに対して変な意識を持つようになった。私はこういう過去を断ち切るのがどうも苦手らしい。

 

4月21日

最近睡眠が浅く6時に目覚めたので志望動機を練りまくる。一人で選挙に行ってこんな私にでも選挙権があるんだなぁとどこかに感謝を込めながら投票箱にぺらぺらの紙を入れて上戸さんと電話をしながら帰る。

1日お掃除!私にしてはよく頑張った。選挙権があったところで生きているだけでゴミばかり出してしまうなんて…とちょっと落ち込んでしまった。

 

4月22日

お父さんも(ぎこちなく)気を使って話せば普通の人のように返事をしてくれるんだなと改めて感じた。あまりにも姉や母親はそんな風には話しかけたりしないから。

今日のDOMMUNEは純ちゃん!歳をとってもキュートかつあんなに暗い話が嫌味にならないのは純ちゃんの魅力だ。こんな歳になっても純ちゃんって呼ばれるのがね、アンチの人なんかには色々言われるけどね、やっぱり嬉しいなぁって言ってはけていったところが最愛!って気持ちにさせてくれた。

 

4月23日

念願のスパンクハッピーのライブ初日。時代がようやくスパンクハッピーに追いついた、スパンクハッピーで踊れる現実が来るなんて思わなかった!上戸さんは絶対に言わないだろうなと思ったのでティーシャツにサインをしてもらったときにハガキを読んでもらった話をしたら後ろで聞いていた上戸さんがありがとうねと笑ってくれた。ああ本当に良かったんだ、スパンクハッピーが好き!

 

4月24日

起きてお腹が空いたので何か食べたい上戸さんと何も食べたくない私で北海道物産展という引力に引っ張られる。珍味屋のおばちゃんに気に入られて迷っていたものまでおまけで入れてくれたりなぜか天皇陛下のムービーを見せてもらったりした。そこからワインボトル二本も開けてしまったり気がついたら日付が変わるまで寝ていたり無職を楽しんでいます。

 

4月25日

チョッパーがいなくなって三年が経った。母親とチョッパーの話をすると涙が出たり、全然する。変わらずさみしい。お供え物といって姉も母も私もなにかしら買ってくるけれど、これは各自食べたい言い訳にすら思えるくらいたくさんチョッパーの写真の前に並ぶスイーツ。ちょうどプリンをなめている写真だしいいのかもしんないね、よかったねぇ。

死んだら先に天国にいったチョッパーが迎えに来てくれるから死ぬのも楽しみ!という母と、なら早く死にたい!という私と、むしゃむしゃ食べ続ける姉はみんなそれぞれ今日泣いたりしたんだろうな。

 

4月26日

久しぶりに就職活動。特に理由はないけれど上戸さんより早くに内定が欲しいと密かに思っている。上戸さんの遊ぶ予定はそこそこ、機材とかはたくさん買ってる。だけどそのお金がどこからやってきているのかとかこの先どうやって生活するつもりなのか就活をそもそもしているのか、聞いた時のすごくムッとした顔がすぐに想像できるから聞かない。いろんな小さいことが繋がっていくって信じてるのは人間の中で私だけなのかも。

洗濯機をドナドナしてもらった。夕方から外食の予定がある、おめかししたいけれどわたしとは関係のない10連休っていうきらめきには勝てそうにないや。

 

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4月13日〜4月19日

4月13日

起きるとさすがにワインや日本酒とちゃんぽん状態の身体がだるくて身体が切り離せられないということを感じさせられ落ち込む。

サリーちゃんといおちゃんがおめでとうって言ってくれたときに周りにこんなふうに言ってもらえるならこのまま働いてもいいかななんて思った。嬉しい。

夜は閉店間際のスーパーでブリの特売品を見つけて照り焼きを作ってあげた。先にお風呂に入っているとあとは寝るだけって素晴らしいなと二人して感動した。

 

4月14日

起きたらどうしても餃子が食べたくなって高槻で有名なお店でテイクアウトする。お酒飲まなくってえらい。Netflixみてあーだこーだ、ゲームしてるのを眺めてあーだこだ。

もう10時なのに上戸さんはまだ7時かと思ったなんて言うから呆れちゃうな。

 

4月15日

やまぴよの夢をみた。ここ一年くらいでやっと夢を見るようになったから付き合っていたときも別れたあとも一度もやまぴよの夢なんて見たことなかったのに。

私は1つ20円の激安コロッケをパックに入れようと少しかがんだときにピカピカの靴とゴツゴツの時計が斜め後ろに見えて、もしやと思ったんだよ。電話をしていて懐かしい声だったので確信に変わった。

私は体を少しかがめたまま動けなくなってしまって、ずっとこのままピカピカの靴とゴツゴツした時計だけ見ていたい、顔なんて見れなくってもいい、そして私に気がつかなくていいから一生時がこのままでありますようにと願っていたら目が覚めてしまった。夢なんてそんなもんだよ。

家に五日ぶりに帰ってきたら夕飯が豪勢で余計によそ者感、さみしいと伝えたらいつも通り上戸さんは夢の中だった。

 

4月16日

精神的障害に特化した支援サービスの会社の説明会に行く。病院でも思うけれどここにいる人たちはなにかしらの病を抱えているのかと思うとムズムズする。面談してくれた看護師兼事務員さんの目には不釣り合いなカラコンが入っていて人間と話してる気がしなかった。

外が暖かくてもう春に対しての有り難みが薄れてきたように思う。

 

4月17日

朝一で数ヶ月ぶりの病院、に行く前にサンドイッチのお店に行く。いまないけどすぐ作ったるとおばちゃんが言ってくれたので外のベンチで待つこと3分、超特急で出してくれてありがたい。

病院で近況を話して温かく肯定してもらえた。人にはよくあなたの人生なんだから出ていくなりしたほうがいいと言えるのに自分がそう言われてもピンとこない。問題を抱えたまま出ていくという選択肢を自分は選べるかと聞かれたらきっとおどおどしてしまうだろうな(無責任なやつだ)。ゴールを家から出る・自立として、そのために頑張りましょうと言われたけれど自分の中ではまだ点と点のまんま。

お金をきちんと稼げるようになったらまた認知行動療法に通いたい。

 

4月18日

上戸さんの妹さんがカナダへ行ってしまった。電話したときもかなり落ち込んでいたから羽田空港でまだメソメソしているんじゃないかと私まで心細くなる。

いとこの誕生日だったのでおばあちゃんがうちにもお祝いの手巻き寿司を持ってきてくれた。魚屋さんに頼んだネタはものすごく豪華で、これからの全てに期待をされているというのがよくわかる鮮度だった。

 

4月19日

近所の桜がほぼ八重桜に変わっていて写真を撮ってみるけれどどれも肉眼で捉えて脳がステキと判断するところまでが最高で、携帯に映る桜からはなんにも伝わってこない。こんな幼稚な消費の仕方をしてしまう自分が嫌だなぁ。

お風呂場の乾燥機が壊れているのを見て私みたいって思ったのは必要もないのにゴーゴー唸っているからだけど、そう例えたのが自分じゃなかったら大問題になるところだった。

 

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4月6日〜4月12日

4月6日

絶対に荒れると思っていたのに妙に落ち着いていて自分でも驚いている。頓服をカバンに、ぬいぐるみをポケットに忍ばせていったけど両方終わるまで存在を忘れていた。中途採用なので三十代に見える人がほとんど、なんのアピールもできなかったけれど面接官が優しいおじさんだったからできなかったという自責の念はない。

逃げて生きてきたので少しずつ怖いことにもチャレンジしてやったぞという自信をつけていきたい。

 

4月7日

小学校へ選挙に行く。使っていた靴箱を触るとあの頃のままで毎回選挙へ来るたびにぞっとする。雨の日の午前中の薄暗い廊下がすごく好きだった。

お昼からお母さんと天王寺へ出て舞台を観に行った。電車が遅れたので20分でお昼ご飯とお酒を胃に入れて劇場へ。

独り舞台で演じているときはもちろんのこと、袖で着替えているときが一番本番の見せ場のようで感動。終演後にサイン会と撮影会があり、照れる母親を引っ張ってスリーショットを撮っていただけていい思い出。母の顔は怖かった。

 

4月8日

寝付きが悪く四時過ぎまで眠れず、その後も2度くらい途中で目が覚めてなんだか胸がムカムカするし最悪。もしかしたら再開したジェイゾロフトのせいかもしれない。

夜、保険の話をしているときのお母さんの絞り出すような声でパチンコに行かないでねという言葉をコタツの中でじっとしたまま聞いていた。きっと母も父も私も、それぞれの救済を求めている。

 

4月9日

起きてベットから降りてそのまま夕飯の支度をして時差ボケってこんな感じかな?なんて考えながらたけのこをつつく。

私の太陽、上戸の妹さんが留学出発間近にナイーブになっているらしい。話を聞いて私まで心細くなってしまった。太陽も曇ってしまうことがあるんだな、そういえば小学生の理科で習ったっけ。

 

4月10日

よくわからない。一つだけ言えるのは雨で道路についた猫の血痕が洗い流されてよかった。

 

4月11日

上戸とライブ。本当に本当に良かった。

許しを乞うことを許されているのに間違うことを一切許されていないような、もうどう表現すれば良いのかはわからないけれど、とにかく今日で最後でも今日が終わることすら喜びたいほどに素晴らしい演奏だった。菊地成孔とペペトルメントアスカラールに。

 

4月12日

死ぬまでにもう一度行きたい場所へ上戸といけて嬉しかった。仕事も受かっていて、本当に驚いて、上戸の知り合いに色々話を聞いたが子供の話で盛り上がってしまったり、高槻で最高の店を発見してしまい、正直なにもわからなくない、ように、している。

 

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